【プレイレポート】解放と集結のカードゲーム ダイロンの解放者

今回ご紹介するのはArtmanGamesシクロウトさんの「解放と集結のカードゲーム ダイロンの解放者」です。

内容をざっくりと

  • 封印されたダイロン王国の解放し、王国の支配者となろう!というコンセプト
  • 手番で行うのは、「手札を出す」か「役を出す」か「カードを引く」のうちのどれか1つ
  • 出すカードの種類と場所によっては、魔法が発動し、その対象者も変わる
  • その魔法を即座に「返す」こともできる
  • 手札を一番早くなくすことも、得点(役)になる
  • 強力な役を作るか、高得点を獲得して「解放者」となり、3回解放者になった人が支配者になる(=勝利)
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もうちょっと詳しく

ゲームの準備

まずは、カードと場を準備します。カードは、「王国の秘宝カード」と「王国の呪いカード」を人数に応じた枚数を含めてよく混ぜます(4人プレイの場合は、それぞれ2枚ずつ加えてシャッフルします)その後、各プレーヤーに手札として8枚配り、残りは山札になります。

それから場の準備です。場の形はプレイ人数によって若干異なります。今回は4人プレイの場合で説明します。

あらかじめ山札を中央に置き、解放エリアと呼ばれる場所に、カードを表向きで置いておきます。こうなります。

この時、山札の一番上と、解放エリアに表向きで置くカードは、レギュラーカードでなくてはいけません。レギュラーカードとは、裏面にマークの無いものです。

左のように大きなマークがあるのを刻印カード、無いものをレギュラーカードと呼びます。これで準備完了です。

ゲームの流れ

手番でできることは、「手札を出す」か「役を出す」か「山札から1枚引く」かのどれかです。

「手札を出す」場合、出せる場所は、解放エリアかマスターエリアと呼ばれる場所のどちらかです。

2か所の矢印が指している場所が解放エリアです。各プレーヤーの左右にあります。その間の青い枠がマスターエリアです。

ここからは具体例を用いて説明します。手札が今こうだったとします。

このうち、解放エリアに出せるカードは、色かマークのどちらかが同じものです(※取説では「カラー」「スート」と呼んでいますが、ここでは「色」「マーク」と書くことにします)この場合、右から4枚目の紫のカードを右側の解放エリアに出すことができます。(そのほか、左から1枚目や3枚目も出すことができるのですが、この2枚は特殊な効果もあるので、今は一旦おいておいて、後述します)

マスターエリアに出せるカードはマスターカードのみです。カードの左上に人型のシルエットが書いてあるのがマスターカードです。今回の手札の場合、右側の3枚がこれ該当します。

「役を出す」場合は、役が成立しているときに自分の得点エリアにそのカードを出します。一番手前側にある緑の枠が得点エリアです。今回の場合、この時点ではまだ役は成立していませんので、出すことはできません。ですが、このゲームでは実に様々な役があり、今回の手札でも成立する可能性のある役はいくつかあります。

画像の下のほうが手札のカードで、その上にあるのが、引いたら役が成立するカードです。役が作れるカードには上部にその役の名前と枚数が書かれています。(書いてないカードでは役は作れません)例えば「赤の剣」の場合、作れる役は「火霊の守り」です。一覧を見ると対象マスターと対象アイテムを1枚ずつそろえるとありますので、この場合対象マスターである「火蜥蜴の刀鍛冶」が必要です。同様に「青の剣」で作れる「森の加護」という役は、対象カード3枚すべて必要なので残り2枚そろえば成立です。

「紫の仮面」を使って「太古の叡智」を成立させるなら、5枚中3枚とあるのであと2枚必要です。「見聞録」を成立させたい場合は、対象アイテムが必要になります。一番右の「ダイロンの錠前神官」は作れる可能性のある役が2つあります。1つは「女神降臨」です。この場合は、今の2枚にさらにもう1枚、指定のカードがそろえば成立します。(ちなみにこれはとても強い役です)もう1つは「神代よりの守護」です。この役の場合は、どちらかの神官のカードに、対象アイテムのカードがそろえば成立します。

一部を具体例としてご紹介しましたが、他にも役はあります。このゲームでは、手札を一番最初になくすというのも「一番手」という役として扱われます。他の役よりも点数が高めですが、最後の一枚は刻印カードではなく、レギュラーカードでなくてはならないので、注意が必要です。

また、マスターエリアにマスターカードがすでに置かれているときに、手札にマスターカードを持っていれば、既存のマスターカードを得点エリアに移動させ、新たにマスターカードを配置することができます。これが「マスターカードの得点化」です。

最後に「山札から引く」です。前述の「手札から出す」や「役を出す」ことができないときに行います。ただし山札から引いた1枚が出せるカードであったり、その1枚で役が成立する、といった場合には出すことができます。

特殊効果のあるカード

カードの中には、特殊な効果を持っているものがあります。

1つは、魔法の巻き物カードです。マスターエリアにマスターカードが置かれている時にこれを出すと、マスターの魔法を使うことができます。魔法には小魔法と大魔法の2種類があります。

魔法の巻き物カードを1枚で出すと小魔法が発動し、2枚同時に出すと大魔法を使うことができます。なおこの時、通常の手札を出すときと同様に、色もしくはマークが同じカードなら出せる、というのは同じです。2枚出すときも同じで、次の手番の人は上に置かれた方の色に従って出すことになります。

また、左右どちらの解放エリアに出すかで、魔法の対象者が異なります。

この場合は、自分から見て右側の人(Dさん)に小魔法を使うことになります。また、

この場合だと、自分から見て左側の人(Bさん)に大魔法を使うことになります。さらに特筆すべきは、対象者が同数の巻き物カードを持っていた場合、それを出すことで魔法を「返す」ことができます。一覧の右側にある「返し」がその内容になります。

さらにもう1つは、回転の力カードです。このカードを解放エリアに出すと、マスターエリアのマスターカードが回ります(移動します)。だから上手く使うと人のマスターを自分のところに持ってくることができたり、逆に魔法を使わせないように移動させたり、といったことが可能になります。またこのカードを5枚中3枚集めると「回らず」という役を作ることもできます。

その他の特殊カードとして、王国の秘宝カードと王国の呪いカードがあります。これらは出すことができません。また最後まで持っていると、前者は+3点、後者は-3点になります。出すことができない分、特に後者は、魔法を上手に利用することで処理する必要があります。

ゲームは、誰かが「即終了の役を成立させる」か、「手札をなくす」か、「山札をとらざるを得ない時に山札がないとき」に、終了します。二つ目、三つ目の場合は得点計算を行って高い人が勝ちです。即終了の役は、成立と同時に勝ちで、役によって勝利数が異なります(「ダイロンの祝福」は2ゲーム勝利、「女神降臨」は1ゲーム勝利です)最終的には3勝した人が勝ちになります。

感想を色々と

まず、世界観の作りこみが半端ないです。カードのイラストから、マスターやアイテムの種類、役の名前など、すべてがそれに基づいて作られています。だから用語一つ一つがとってもかっこいいです。ただ、種類がとても多いので、その豊富さに圧倒されるとともに、これ、覚えるの大変そうだな、難しそうだなって、最初はそんな印象を受けました。

でも、実際プレイしてみると案外そうでもないです。細かい要素は色々ありますが、手番で行うのは基本的に3つのうちのどれか。最初のうちは、3つのうちのどれかを行う、とシンプルに考えて、プレイしながら細かいところを覚えていく形でもいいのかなって思いました。得点源の一つとなる「役」やマスターの魔法など、カギとなる要素は色々あるけど、それは必要な時に取説や一覧カードを見ればいいので、全部覚えなくても問題ないです(記憶力いい人は覚えるかもしれないけど)最終的な「支配者」が決まるまで、結構繰り返すことになるので、後半要領を得てきて慣れてくると、だんだん面白くなってきます。

今回は4人でプレイしたんですが、取説のプレイングテクニックにあるとおり、最初は一番手を狙ってみるんだけど、これが案外うまくいかない(笑)結局一番手できた人、いなかったような・・・。理由は、秘宝カードと呪いカードの存在です。どちらも場に出すことはできない刻印カードなので、これが手元にある以上、あがれないんですよね。あがれそうであがれないから得点がやや高めになってて納得です。結構な確率で、秘宝か呪いかどちらかを、みんな手にしていたので^^;大体どのラウンドでも役を作って点数を獲得していましたね。

最初はみんなそんな感じだったんですが、繰り返すうちに、後半はマスターの魔法を上手に発動させて、手札を交換させたり、呪いを浄化したりってこともするようになりました。マスターの魔法の中には、自分以外のプレーヤーの手札をすべて公開させるというちょっと変わったものもあって、それを使った時は、ある種の快感を覚えます(笑)高めの役を狙って、あえて場に出すよりも山札を引くことを選択する、という手を使っている人もいました。慣れれば慣れるほど、勝つためにどうするか、得点をどう稼ぐかを色々考えられるようになって、選択肢の多さに楽しさを感じるようになると思います。

ただ、プレイ時間がちょっと長くかかる可能性があるので、最後の「支配者」を決めるまで(=誰かが3回勝つまで)やるなら、時間に余裕をもって遊んだほうがいいかなと思いました。

やればやるほど面白さのわかるカードゲームです。人数によってプレイ感が大きく変わると思うので、違う人数でも遊んでみたいですね。


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