「EXIT 脱出:ザ・ゲーム」シリーズを謎クラ目線で色々書いてみました

ゲーム内容紹介謎解き・脱出

今回取り上げるのは「EXIT 脱出:ザ・ゲーム」シリーズの3作品です。2017年の「ドイツ年間ゲーム大賞」のエキスパート部門で大賞を取ったことでも知られていますね。

ツイッターで以前書いたことがあるんですが、私はいわゆる謎クラ(※注1)なので、発売当初から気になってはいました。ただね・・。イメージ的に、持ち帰り謎(※注2)の豪華版みたいな印象を受けたので、買ったら一人で全部解きたいなぁと。でも、一般的な持ち帰り謎より単価がなぁ。うーん・・。と迷っている間に時間が経っていました^^;

※注1:謎解きクラスタの略。クラスタという英単語自体は、「群れ」「集団」という意味だが、そこから派生して、同じ事柄に対して興味を持っている人たち=ファンのような意味でも使われるようになった。ただし、謎解きクラスタの場合は、そこからさらに派生して、謎解き好きの中でも、ベテランの経験者や、解く能力の高い人を指すケースが、最近では多い。

※注2:公演や周遊のように、その場でしかと解けないタイプに対して、いつでもどこでも物理的なセット(キット)さえあれば解くことができ、それだけで完結するタイプを、通称こう呼ぶ。

そのうち、周りでもプレイしたという声をちらほら聞くようになりました。聞くとやりたくなりますよねぇ(笑)結局、3作品とも買って、一人でプレイしました。

その感想もろもろを、「謎クラ目線」で、つまり、自分が知っている他の謎解きのものと比較しながら書いてみようと思います。

評価項目は5つ

比較対象を、なぞともカフェで発売されている「NAZOLET」(ナゾレット)全般として、それと比べて評価を付けてみました。10段階評価とし、比較対象と同じくらいなら5としています。
「NAZOLET」とは、主にルーム型の謎解きをメインコンテンツとしているなぞともカフェで販売されている、持ち帰り謎のこと。CDケースと同じ大きさのケースに歌詞カードサイズの冊子のみが入っているのが特徴。価格は1080円

※やや主観が入っているかもしれませんが、それは一個人の意見としてご了承ください。

  • 物量
    問題の数が多いか少ないか(少ない 1←→10 多い)
  • 難易度
    問題が簡単か難しいか(簡単 1←→10 難しい)
  • 初心者おすすめ度
    謎解きに慣れない初心者でも遊びやすいと勧められるか
    (解き筋がわかりやすいか、ヒントが用意されているかなど)(微妙 1←→10 おすすめ)
  • ギミックの面白さ
    問題の仕掛けやギミックが面白いか(よくある・定番 1←→10 珍しい・面白い)
  • ボドゲらしさ
    アイテムが豊富か、特徴的か(少ない 1←→10 多い・個性的)

3作品を上記5項目で評価した結果がこれです。(クリックで画像拡大できます)

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各項目の詳しい評価解説

物量

シリーズ3作品とも、問題の数はほぼ同じ。ほぼ、というのは厳密には1作だけ1問多いから。でもそれを踏まえても、比較対象(ナゾレット)と比べると、同じくらいかちょっと多く感じるかな?くらいなので、3つとも6。

難易度

細かく見ると、各問題の難易度でずいぶん差があります。問題によっては文化の差によって難しく感じているものもあると思います。だからとても評価がつけにくいところ。ただ全体的な印象としては、すんなり解けた印象はあまりなくて、どの作品も1度はヒントを見ています。作品によって、ヒントを見た数や、正解カードまで使った否かが異なるので、それらを考慮して、「~実験室」→7、他の二つは8。

初心者おすすめ度

注意書き含めて、取説がとても詳しく書かれています。慣れない人でもどう進めたらいいかがわかりやすく書かれています。ヒントも答えもわかるように用意されているので、そういった点ではとても親切設計だなぁと。(ナゾレットは基本的にサイトでヒントが見られるのみ)

ただね・・・。謎解きに慣れている人間でも、問題の難易度とは別に、ちょっとわかりづらいものはあるかなぁ。え、これからどうしたらいいの?ってなったり、必要な情報が揃ってるかどうかの判断がしづらかったり。シリーズ通してそれは感じました。でも全部が全部というわけでもない。というのを踏まえて、3つとも4。

ギミックの面白さ

3つの中で、一番面白いと感じるのが多かったのが「ファラオの玄室」。次いで「荒れ果てた小屋」最後に「秘密の実験室」です。前者二つに比べると、「秘密の実験室」は驚きの部分でちょっと物足りなかったかなぁ。ただ全部を通して言えるのは、他(比較対象)と比べると、すっごい珍しいというものではないんですよね。多分慣れてない人は驚くポイントがあるんですけど、慣れてる人間からすると、うん、まぁ、詰まることはなかったよ、そのポイントではね。なので「~小屋」→6、「~玄室」→7、「~実験室」→5。

ボドゲらしさ

外箱に内容物が書いてあるとおり、メインはカードですが、その他のアイテムはいくつかあります。その点は「ボードゲーム」を感じさせますね。ナゾレットがケースと冊子以外何もないことを考えたら、いいほうかな。でももうちょっと期待していた部分はあるのでそれを考慮して、7。

その他所感

3作品とも1人でプレイして、どれも1時間半~2時間弱くらいかかりました。プレイ時間とヒントを使った枚数で、クリア評価が変わるようになっています。この結果では、まぁよくはないですね、はい^^;;

3作とも全体の流れは同じなので、1つプレイすると、要領をつかんだ状態で、他の2作ができると思います。それでも、一部問題に文化による違いというか、日本人の感覚ではそれはわかりづらいよーと感じたものがいくつかあります。だからその分、元の言語での問題内容も気になるところですね(どう変わっているのか気になる)

あと、一般的な謎解きと比較して、進捗と難易度が比例していないのも、ちょっと気になりました。これは好みの問題かもしれませんが、謎解きのよくあるパターンは、こうなんです。

序盤で出てくる問題は簡単で、ストーリーを進めていくとだんだん難しくなる。最後の問題が一番難しく、RPGでいえば「ラスボス」のような存在。(だからこそ、その意味合いも含めて「ラス謎」と呼ばれている気がしますね、多分ですが)だから終わった後すごく達成感を感じます。
でもこのEXITは、こんな感じ。

序盤で、なんかすごく難しい感じのくるし、かと思ったらその次はすごく簡単。でも次はまた難しく・・を繰り返す感じ。ラストは思っていたよりも難しくなかったので、あれ?と思ってしまって、達成感という点で物足りなさを感じてしまいました。

あ、あとね。ストーリー設定がさ、なんか間抜けな気がするのは気のせい?(笑)「荒れ果てた小屋」は特に。外箱に書いてあるから書いちゃうけど、車が故障したから一夜過ごせるところを探してた、って。中途半端に現実的だから、それでなんとなく間抜けに感じるのかも。

ナゾレットの中身と単価を考えると、もうちょっと安いとありがたいけど、元々が海外のものであることにくわえ、箱などの外装を考えたら、これくらいなのかなぁ。

やや辛口に聞こえるかもしれませんが、好きですよ、うん。面白かった。でも、次はもっと面白いといいなぁ。今、原語ではすでに新しい作品が出ていますが、日本語でもそのうち出るはず。多分。どう内容が進化しているか楽しみにしていようと思います。

Posted by 嶺美(れみ)