L.A.M.A(ラマ)~出すか、引くか、はたまた降りるか~
今回ご紹介するのは「L.A.M.A」(ラマ)です。
内容をざっくりと
- 手札をなくすことを目指すカードゲーム
- 残った手札は失点になる
- 手番では、出すか、引くか、降りるかのどれかを行う
- 誰かが出し切るか、全員が降りたらラウンド終了
- ラウンド終了時に残った手札の失点を計算
- 計算後、誰かがマイナス40点以上に達していたらゲーム終了
- 一番失点が少なかった人が勝ち
もうちょっと詳しく
ゲームの準備
カードを全てシャッフルし、各プレーヤーに6枚ずつ配ります。残ったカードは裏向きの山札として中央に置きます。その後山札の一番上をめくって場に表向きに置きます。また、チップは脇にまとめて置いておきます。これで準備完了です。
ゲームの流れ
手番が来たら、下記の3つの中から、どれか1つだけを行います。
- 手札から1枚カードを出す
- 山札から1枚カードを引く
- パスしてそのラウンドを降りる
「カードを出す」場合は、場にある数字と同じか、もしくは1大きい大きい数字のカードを出すことができます。例えば、
場が1なら、1か2のカードを出すことができます。
場が6の場合は
6か「ラマ」のカードを出すことができます。また、場が「ラマ」のカードの場合は、
ラマか1のカードを出すことができます。
「カードを引く」場合は、山札から1枚引いて手札に加え、手番終了です。引いたカードをすぐに出すことはできません。
また、山札がなくなった場合は、引くことはできません。このアクションを選ぶことはできなくなります。自分以外の全員がラウンドを降りた場合も、カードを引くことはできなくなります。
「ラウンドを降りる」場合は、このラウンドを降りることを宣言し、手札を裏向きにして自分の前に置きます。それ以降は、ラウンドが終了するまで、手番を行うことはできません(手番は回ってこなくなります)
ラウンド終了とその時の処理
ラウンドは以下のどちらかで終わります。
- 誰か一人が手札を出し切る
- 全員がこのラウンドから降りる
ラウンド終了時、残っていた手札が失点になります。カードの数字がそのまま失点になります。ラマのカードはマイナス10点です。同じカードが複数枚あった場合は、1枚分のみ数えます。例えば、
この画像の場合、6が2枚ありますが、1枚分のみカウントします。だから、-1 + -2 + -6 + -10 で、マイナス19点になります。
先の画像のように、失点はチップで数えます。白が1枚マイナス1点、黒が1枚マイナス10点です。手札を出し切れた場合、その時チップを持っていたら、任意のチップを1枚返すことができます。(白でも黒でもどれでも選んで1枚返すことができます)
これらの計算後、誰か一人でもマイナス40点以上に達していたらゲーム終了です。まだ達している人がいなければ、新たなラウンドを開始します。カードを全てシャッフルし、6枚ずつ配り直します。次のラウンドでは、前のラウンドで最後に手番を行ったプレーヤーから始めます。
最終的に、一番失点が少なかった人が勝ちです。
感想をいろいろと
今年2019年のドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)にノミネートされた、クニツィア の作品です。ノミネートされただけあって、面白いです、やっぱり。あ、ちなみに。ノミネートでも赤ポーンのロゴは表記できるので、今出回っているパッケージにはすでにロゴが入っています(ポーンの下のほうにテキストでノミネートって書いてあります。)
小箱ものなので、ゲームとして物足りないのでは、と不安に思う人もいるかもしれません。が、そんな心配は無用です。どちらのカードを出すか、引いて粘るか、リスク回避で降りるか。他プレーヤーの手札枚数を気にしながら、次の自分の手番までに、場のカードがどうかわるか、そんなジレンマのドキドキがたまりません。
一方で、カードの引きにも左右されます。カードの引きに恵まれないと、場に出せるカードがなかなか引けなかったり、カードの引きが良ければ、あっという間に出し切れます。
軽さの中にも運要素と駆け引きが絶妙なバランスで入ってます。しいて難をあげるなら、口頭で概要を話しただけでは、この面白さが伝わりづらいことです。ぜひプレイしてみてほしい。あ、ただし、最低4人以上でプレイすることを強くお勧めします。3人以下では、ゲームの面白さが半減すると思います。ある程度人数がいることが、面白さを体感するのに重要な要素です。
今年一番の私の『推し』小箱です。だから大賞を逃したのがとても残念でならない。取って欲しかったなぁ。ぜひ遊んでみてください!
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