マジックメイズ~会話禁止の協力ゲーム~

先日、ドイツ年間ゲーム大賞のノミネート作品が発表されましたが、その中の一つ、「マジックメイズ」についてです。

内容をざっくりと

  • 装備品を失ったヒーローがそれらを取り戻すために盗みに入って脱出する、という変わったコンセプト
  • 平たく言えば、各コマがそれぞれ同色のマスにたどり着いてから、決まった出口マスまでたどり着かせるゲーム
  • 大きな特徴は、以下の3つ
    • 各プレーヤーに担当アクションが決められている。(それしかできない)
    • その分、手番というものは存在しない。(好きな時に好きなだけ、どのコマにも行える)
    • ただし、制限時間が存在する。(付属の砂時計で測る)
    • そして何より、会話禁止。(音を立てる、指をさす等もダメ)
スポンサードリンク

もうちょっと詳しく

4色(黄、緑、橙、紫)のコマがあります。プレーヤーが協力して、それぞれコマと同じ色のアイテムマスまでたどり着かせます(=これがアイテムを盗むということ)4つともたどり着いたら、脱出にうつります(全部たどり着いてからしかできません)今度はコマを、決められた出口に向かって移動させます。全部のコマを制限時間内に出口までたどり着かせたら、成功です。

では、どうやってコマをたどり着かせるか、ですが、各プレーヤーには担当アクションが決まっています。アクションは、大きく分けて4つあります。「移動」「探索」「エスカレーター」「ワープ」の4つです。さらに「移動」に関しては、東西南北のうちのいずれかのみを担当します(4人プレイの場合)例えば、Aさんは、東(→)方向への移動を担当、Bさんは北(↑)方向への移動を担当、という具合です。エスカレーターやワープもいわば移動手段の一つですが、これらも別アクション扱いです。また探索は、新しいマップタイルを置くというアクションです。一番最初はスタートタイルしかないので、探索をすることでアイテムマスや出口がどこかがわかるようになります。

アクションが決められている分、本来であれば相談したり指示を受けてコマを動かしていきたいところですが、ここがこのゲームのキモです。ゲーム中会話をすることができません。指で何かを指したり、トントンと叩いて知らせたり、ということもダメです。許されているのは、「見つめる」ことと「『気づいてトークン』を気づいてほしいプレーヤーの前に置く」ことだけです。

またこのゲームには制限時間があります。砂時計の砂が落ちきるまでです。砂時計は3分計ですが、途中砂時計をひっくり返せるタイミングがあります。それでも最大4回なので、決して長くはありません。だからその分、手番というものがなく、自分の担当アクションを、どのコマでも好きな時に好きなだけ、行えます。言い方を変えれば、どんどん行わないと間に合いません。そうしてクリアを目指すゲームです。

感想を色々と

このゲームの取説には、入門編と挑戦編のシナリオが、それぞれいくつも書かれています。入門編は、要は細かいルールを把握するための練習ステージみたいなものです。だから、正直なところ、ルールさえ読んで理解していれば、それをすっ飛ばして挑戦編ができるんじゃないの?って思ってました。でもプレイしてわかりました。甘く見すぎてました(汗)

入門編のシナリオでは、特に最初のほうは、使うマップタイルを限定しています。その分広くならなくて済むし、早くアイテムマスや出口ますが出てくることになるので、全部タイルを使うときと比べれば、アクションも時間もそれほどかからないようになっています。つまり、難易度としてはそれほど高くありません。その難易度が高くない状態で、繰り返しプレイすることでこのゲームのプレイ感をつかむことができます。むしろプレイしないと要領を得ない気がします。

ただ、一番最初の入門編のシナリオでは、特例としてこのシナリオだけしゃべってもいいよ、という風になっているんですが、これに関しては、そうでないほうがいいんじゃないかな、と個人的には思っています。「会話禁止」というのが、このゲームのキモであり、面白さでもあるので、そのルールに関しては最初からあった状態でプレイした方が、いいと思うし、早くうまくなります。実際自分たちは、タイルと出口はシナリオ通り限定したけど、会話禁止はあえてつけてプレイしました。それを何度か繰り返し、クリアできてから、タイルを追加して出口を各色ごとに、というバージョンでやりました。

ツイッター上では、このゲームに関して、「『戦犯』が生まれやすい」という話を目にしました。この場合の戦犯とは、ゲーム等で負けたときにその敗因となる大きな失敗をした人を指します。多分、担当アクションが決まっている分、そういうことが起こるのかなと、思いました。一人が気づいてなくても他の人がフォローできたりすれば、そうならないんでしょうけど、それができないですからね。

でもそれならそれで、1度で終わらず、反省点とかここはこうした方がいいよーとか思ったことを話したうえで、もう一回やればいいのでは?とも思うんです。某謎解き公演のように、リピート禁止ってわけではないのですから、失敗を踏まえたうえで繰り返しやれば確実に要領をつかんでうまくなります。一回当たりのゲーム時間は長くないので、多少なら繰り返しても長時間にならないと思います。

それにそもそも、最初から顔見知りならともかく、初対面の人がいた場合そうそう簡単に一度じゃクリアできないと思います、これ。今回自分たちは、知り合いのみでやりましたけど、3回くらい繰り返してようやくクリアできました。そのあと、タイル数枚増やして出口が各色バージョンにしてから、さらに3、4回くらいやってクリアしました。そんな難易度だと思います。決して簡単ではないので、クリアできなくてもしかたないよね。おしかったね、次はうまくいくといいですねーって言えるような気持ちでやらないと楽しめないと思うんですよねー。

失敗してもいいから、ちょっと変わった協力ゲー、やってみたい!という方にはおすすめです。ほんとに何度もやりたくなります。一緒にやった人もそう言ってくれました。ノミネートされたのも納得のゲームです。


PAGE TOP