ストライクとインパクトの比較をしてみました
先日「インパクト(Impact: Battle of Elements)」が発売されました。そこで、インパクトとストライクを比較してみようと思います。
インパクトはストライクのリメイク作品
そもそもどうして比較しようかと思ったかと言いますと、私、ストライクが大好きなんです。ストライクは9割方運要素のゲームです。そこまで振り切ってる潔さがすごく好きで、だけどちゃんと面白いところが気に入っています。
だから、最初、リメイク品が出ると聞いた時、あのストライクをリメイクとは?どうなるんだろう?と疑問に思ったのですが、ストライク好きとしてはどうリメイクされたか実物を見て確かめたい!との思いから、発売前から購入は決めていました。そのうえで、エッセンに行った際、向こうではすでに発売されていたので、買って帰ってきた次第です。
なので、今自分の手元のインパクトには、和訳は付いていません^^;英文マニュアルを読みながらこれを書いています。間違い等ないように細心の注意を払いますが、もし万が一ありましたら、ご連絡ください。
スポンサーリンクコンポーネントの比較
まずは見た目、物理的な比較です。2つの箱を並べてみました。
インパクトは、縦の長さがストライクの半分くらいのサイズになっていますね。横も少し小さくなっています。蓋を開けるとこんな感じ。
箱が小さくなっている分、ダイスを投げ込むスペースが、インパクトのほうはやや狭い印象です。しかしその分、
箱の高さを高くして、底を深くしています。
続いてダイス。
ダイスは個数が減っています。ストライクは31個だったのに対し、インパクトは26個。5個減っている分、各プレーヤーに配る最初の手持ちの数も1つ減っています。それから出目の内容が、一般的な数字の目から、エレメントを表す絵になっています。具体的には、雷、風、石、水、火のシンボルが描かれています。また、ストライクでは、×(バツ)の目だった箇所が、単なる空白(ブランク)に変わっています。
ダイス一つ一つの大きさは、ほぼ同じです。
ルールの比較
続いてルールの比較です。
基本的な部分は変更なし
リメイクと言えど、ストライクを踏襲しています。なので、基本的なルールについては変わっていません。
- 手番が来たら、自分の持っているダイスから必ず1個は投げ入れる
- 出目が2つ以上揃ったら、そのダイスを回収して手番終了
- 揃わなかったら、追加で1個投げ入れてもいいし、やめてもいい
- 出目を変えるためにぶつけてもいい。またぶつけるためにダイスを動かしてもいい
- 投げ入れた際場外になったら、そのダイスは除外される
- ×(インパクトだとブランク)の出目が出ても、そのダイスは除外される
- 箱の中のダイスが全部回収されて空の状態で手番が来たら、持っているダイスを全部投げ入れなければならない
- 手持ちのダイスがなくなったらそのプレーヤーは脱落
- 最後まで残っていた人の勝ち
ここまでは特に変更ありません。なので、インパクトでもストライクと同じように遊べます。また、脱落時に生き残っている人数を失点として数え、人数分のラウンドを繰り返し失点が一番少なかった人が勝ち、という、もう一つの終了条件があるのも同じです。
インパクトで追加されたバリアントルール「エレメントの力」「アバター」
基本的なルールは同じですが、インパクトではダイスの面を数字からエレメントになったことでそれを使ったバリアントルールが2つ追加されています。それが「エレメントの力」と「アバター」です。ざっくり要約すると下記のような感じです。※英文ルールを読んで一部意訳や訳者補足も含めて書いています。間違いなどあればご指摘ください。
- 最初に、スタートプレーヤーがダイスを投げ入れて、出た目のエレメントをそのゲーム中「有効化」する。
※この際、空白の出目が出たら振り直す。 - 手番でプレーヤーがダイスを投げ入れた際、その有効化したエレメントの出目が2つ以上揃ったら、そのエレメントの効果が発動。
- 他のエレメントの出目であれば、特に何も起こらず、基本と変わらない。
- 各エレメントの効果は以下の通り
- 雷:(手番外の)他の全プレーヤーは、すぐに素早く1個同時に投げ入れる。手番のプレーヤーはそこで出目が揃ったダイスを受け取る。
注:雷の効果が発動後、(他のプレーヤーが投げ入れたダイスで)雷がさらに揃っても、効果は追加で発動はしない。 - 嵐:手番のプレーヤーはまず揃っている出目のダイスを受け取る。その後、各プレーヤーは手持ちのダイスを全て左隣りの人に渡す(ただし脱落したプレーヤーは飛ばす)
- 石:手番で石の出目が2つ以上そろったら、手番プレーヤーはまず通常通り揃ったダイスを受け取る。ただし、手持ちのダイスに単に加えるのではなく、それらのダイスを重ねておく。その後の手番では(その重ねた分を)一緒に投げ入れなければならず、1個投げたものとして数える。
- 水:水の出目がいくつ出ようとも、水の出目のダイスはそのまま中に残る。(ぶつけて)出目が他のエレメントに変わらない限り、水のダイスは取り除かれない。
- 火:火の出目が2つ以上揃ったら、各プレーヤーは即座に手持ちのダイスでタワーを作る。ダイスの数が少ない人が有利になる。タワーを最初に作り終えて「ストップ」と言った人が勝ちで、その人が揃ってる出目のダイスを回収する。次の人はその勝った人の左隣になる。
注:火の出目を有効化しているゲームの際、プレーヤーはあらかじめダイスのタワーの準備をしてはいけない。
2つ目のバリアントルール「アバター」はこれらを踏まえたものです。前述のバリアントでは、最初に「有効化」とするエレメントを一つ決めていました。が、「アバター」のルールで遊ぶ場合は、下記のようになります。
- ゲームを行う前にあらかじめ、複数のエレメント(もしくはすべてのエレメント)を有効化するかどうかを決める
- そのうえで、もし複数のエレメントを有効化してゲームを行う場合は、以下の順で処理を行うこと
- 空白ダイスの除外 → 雷 → 火 → 石 → 嵐
- 注:火の効果を処理した後に、石の効果でダイスを積み直す必要はない。
個人的所感とおまけの違い
正直なところ、ずいぶん変わったルールが追加されたなぁという印象です。エレメントの効果がかなり個性的というか、難しくはないけど、え、そんなことするの??と思ってしまいました^^;冒頭でも書きましたが、運要素に振り切ってる潔さが好きなので、シンプルなほうが面白くて好きだな、という気持ちは変わらないです。でも、ストライクの基本のルールを踏まえると、他はともかく、水の効果はすごく良いなと思います。本来出目がそろったらダイスを回収できるのに、水だとそれができなくて出目を変えないと受け取れないっていうのは面白いですね。ダイスをぶつけて出目を変えるのがOKというの特徴がいかされていると思います。他は、うん・・(笑)でも遊んでみたら印象がまた変わるかもしれませんね。実際に遊んでみて印象が変わったら、また追記しようかなと思います。
最後に余談として、違いをもう一つだけ。実はストライクとインパクトでは、値段が変わっています。前者は2800円だったのに対し、後者は3200円です。・・・少し上がってますね^^;箱小さくなったのに。ダイスの数減ってるのに。特殊なダイスだからですかねー。ただ一方で、ストライクを定価で売ってるところはもう少ないと思います。ストライクが定価で買えないなら、インパクトを買っても同じですね。むしろ、ルールが増えている分お得に感じるかもしれないです。
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